Piparkakku(ピパルカック)- マイレシピ


Moi!
こんにちは。Naomiです。

イベントやワークショップの関係で、今年もPiparkakku(ピパルカック、ジンジャークッキー)の生地を大量に作りました。
自宅用のPiparkakkuも焼きましたよ。
甘みは強くなく、パキッと固めの食感で、Glögi(グリュギ)との相性はバッチリです。

Piparkakkuは生地を作って、1晩、冷蔵庫で寝かせます。
すぐに使わないときは、冷凍保存します。

材料

作りやすい分量です。
約7cmサイズのハート型で52枚焼くことができます。

1dl(デシリットル)は100mlのことです。
フィンランド料理は、1dlスプーンで計ることが多いので1つ持っておくと便利です。


  • 黒みつ 3/4dl(約90g)
  • シナモン(パウダー) 小さじ1&1/2
  • ジンジャー(パウダー) 小さじ1&1/2
  • ビターオレンジ(パウダー) (あれば)小さじ1
  • クローブ(パウダー) 小さじ3/4
  • オールスパイス(パウダー) 少々
  • 無塩バター 100g
  • 塩 ひとつまみ
  • グラニュー糖 1dl(95g)
  • たまご 1個
  • 強力粉 4〜5dl(260g〜325g)
  • ベーキングソーダ(重曹) 小さじ1
  • 打ち粉(強力粉)

ビターオレンジ・パウダーって?

pomeranssi

フィンランドでは、Pomeranssi(ポメランッシ)と呼ばれます。
苦いです。薬局で処方されたにが〜い粉薬の味がします。
ビターオレンジは、日本だとダイダイにあたるようですね。
Pomeranssiの香りは爽やかさと香ばしさの両方を感じます。

リンゴンベリーのスパイスケーキにも使います。
陳皮にも近いのかなぁ?比べたことがないのでわかりませんが。

ちなみに、フィンランドでは、Piparkakku用にブレンドされたスパイスミックスや、すでにスパイス類を混ぜたシロップも売られています。
もちろん、伸ばして焼くだけのPiparkakkuの冷凍生地も売っています。

準備

バターは室温に戻しておきます。電子レンジの温度調理機能を使って、やわらかくしてもOKです。
固さは、マヨネーズくらいのやわらかさです。指で押すとニュルッと中心まで入るくらいです。

たまごも室温にします。

生地の厚さは3mmで作っています。
製菓用の調理道具で「ルーラー」があればいいのですが、お値段も高いので、わたしは東急ハンズの木工コーナーで売っている厚さ3mm、長さ90cmのカット木材(たしかヒノキ)を3等分したものを使っています。
カットした断面のささくれは、紙やすりで滑らかにして、最初に使う前に、食器用洗剤でよく洗って、乾かしてから使います。(厚さが5mm、1cmなどは、他のお菓子を作るときに使っています)

作り方(1日目)

  1. 小さな鍋に黒みつとシナモン、ジンジャー、ビターオレンジ、クローブ、オールスパイスを入れて、中火にかけます。
    鍋のふちからポコッポコッっと泡が出てきたら、スプーンなどで全体を混ぜます。(焦げそうなときは弱火にします。)
    全体が混ざったら、火を止めて冷まします。
  2. (バターが柔らかくなって、黒みつスパイスが冷めたら)強力粉4dl分を計って、ベーキングソーダと合わせて2回ふるっておきます。
  3. 大きめのボールにバターと塩を入れて、泡立て器でクリーム状になるように混ぜます。
    その中に、グラニュー糖を1/3量ずつ加えて混ぜます。グラニュー糖を加えるたびに、粒が見えなくなるくらいよく混ぜます。
    全体が白っぽくなったら、別の器(またはボール)に割ってかきまぜた溶き卵を少しずつ加えては、よく混ぜます。
    (一気に入れるとバターと卵に分離してしまうので注意してください)
  4. 3に、黒みつスパイスを加えて、泡立て器でよくまぜます。
    混ざったら、ふるった粉類(強力粉、ベーキングソーダ)の半量を加えて、泡立て器でよく混ぜます。
    少し粉っぽさが残る程度まで混ぜたら、残りの粉類を加えて、ゴムベラ(または木べら、ドレッジなど)に持ち替えて、切るように混ぜます。
  5. 全体がボソボソとしてきたら、手で一つになるようにこねていきます。
    このとき、生地が手につくようであれば、様子を見ながら強力粉を加えます。
    生地がひとつになったら、2つか4つに分けて、それぞれ1cmくらいの厚さになるように広げて、ラップで包んで冷蔵庫に入れます。(1晩以上)
    翌日、すぐに焼かないときは冷凍庫に入れてもOKです。(保存は1ヶ月)

作り方(2日目)

  1. オーブンを200℃に設定して余熱を始めます。(余熱時間の短いガスオーブンは、型を抜き終わってからでもOKです)
  2. 生地を伸ばすための作業スペースを用意して、作業台の上には打ち粉(強力粉)を振っておきます。
    生地を冷蔵庫から取り出して、真ん中に置いたら、生地の上にも打ち粉を振ります。
    めん棒で中央、手前、奥の順に、上から押しつぶしていきます。90度向きをかえて、同じように、中央、手前、奥を押します。
    ルーラー(厚さ3mm)を生地の両側に置いて、凸凹がなくなるように伸ばしていきます。(生地がひび割れてきますが、気にせずに伸ばしてください。)
    生地が常に作業台の上で動くように、打ち粉をしてください。(通常のクッキー生地よりやわらかいため、くっつきやすいと思います。)
  3. 生地が3mm厚さになったら、(ひび割れ部分をさけて)型抜きをします。
    同じくらいの大きさのクッキーが天板に並ぶようにしてください。(焼き時間を合わせるため)
    クッキー同士は間をあけて並べます。
    型を抜いて余った生地は、丸めて平らにして、また伸ばして型抜きをします。
    生地が柔らかくなってきたら、ラップにくるんで冷蔵庫(冷凍庫)に入れて冷やしてください。
  4. 200℃に余熱したオーブンで焼きます。
    焼き時間は大きめのクッキーの場合です。小さいクッキーは2割ほど短い時間で焼いてください。
    家庭用100Wオーブンレンジ:8〜9分
    ガスオーブン:6分30秒〜8分
  5. 焼きあがったら、金網の上に移して冷まします。
    冷めたら、密閉できる容器に移します。市販の乾燥剤を一緒にいれておけば、1ヶ月以上はパリッとした食感を楽しむことができます。

piparkakku

この分量だとすぐに食べてしますので、時間のあるときに分量の2倍量の生地を作って、分割して冷凍しておきます。
食べきれなくても、2月にはRunebergintorttu(ルネベルギントルットゥ)に変身します!
というか、Runebergintorttu用に少し残しておくのです。

piparkakku joulukuusi

アイシングをすると、甘みがプラスされてまた美味しいです。
シンプルに白一色のアイシングが好きです。

Hyvää pikkujoulua!
Moi moi 😀