Moi!
こんにちは。Naomiです。
年末にフィンランド・イベントの企画の一部を引き受けることになり、関連する書籍をさがしに図書館へ。
フィンランド関連の書籍を探していて見つけたのが「フィンランド・ノルウェーのむかし話」(偕成社)という本。
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エーロ・サルメライネン(Eero Salmelainen)の「フィンランドの民話と伝説」(Suomen kansan satuja ja tarinoita)に収録されているお話のいくつかを翻訳した本です。
表紙のナナカマド(pihlaja)がとても素敵です。
収録されているお話は、
- 森の神 タピオ
- トロルとりこう者のヘッリ
- クマと人間のちえくらべ
- 金もちになった三人きょうだい
- 王さまとふしぎなけらい
- ものしり医者
です。
どの話も知恵者が機転を効かせて、生き抜いていくという感じのお話ですが、「トロルとりこう者のヘッリ」はむごたらしい表現が出てくるのには驚きました。
トロルがどんな悪さをしているか、わからなかったのもありますが、主人公ヘッリがトロルから略奪したり、トロルを殺したりする話を読むにつれて、ヘッリが悪者に見えてきたのは私だけでしょうか。
ヘッリの残忍な行為は「自然を支配する」「外敵に対して勇気と知恵を武器として戦う」ということの表れなのかもしれません。
あとがきに訳者の坂井玲子さんの解説と合わせて読むと、スウェーデンやロシアによる統治の中でも、フィンランド語を『うつくしく磨きあげて』、自分たちの文化・思想を守ってきたというのがよくわかります。
今回、読んだこの本はイベントとは関係なかったのですが、読んで損はないなぁと思いました。
Moi moi 😀