フィンランド・ノルウェーのむかし話


Moi!
こんにちは。Naomiです。

年末にフィンランド・イベントの企画の一部を引き受けることになり、関連する書籍をさがしに図書館へ。

フィンランド関連の書籍を探していて見つけたのが「フィンランド・ノルウェーのむかし話」(偕成社)という本。

[amazonjs asin=”4035351202″ locale=”JP” title=”フィンランド・ノルウェーのむかし話 (大人と子どものための世界のむかし話)”]

エーロ・サルメライネン(Eero Salmelainen)の「フィンランドの民話と伝説」(Suomen kansan satuja ja tarinoita)に収録されているお話のいくつかを翻訳した本です。

Suomen kansan satuja ja tarinoita

表紙のナナカマド(pihlaja)がとても素敵です。

収録されているお話は、

  • 森の神 タピオ
  • トロルとりこう者のヘッリ
  • クマと人間のちえくらべ
  • 金もちになった三人きょうだい
  • 王さまとふしぎなけらい
  • ものしり医者

です。

どの話も知恵者が機転を効かせて、生き抜いていくという感じのお話ですが、「トロルとりこう者のヘッリ」はむごたらしい表現が出てくるのには驚きました。
トロルがどんな悪さをしているか、わからなかったのもありますが、主人公ヘッリがトロルから略奪したり、トロルを殺したりする話を読むにつれて、ヘッリが悪者に見えてきたのは私だけでしょうか。

ヘッリの残忍な行為は「自然を支配する」「外敵に対して勇気と知恵を武器として戦う」ということの表れなのかもしれません。

あとがきに訳者の坂井玲子さんの解説と合わせて読むと、スウェーデンやロシアによる統治の中でも、フィンランド語を『うつくしく磨きあげて』、自分たちの文化・思想を守ってきたというのがよくわかります。

今回、読んだこの本はイベントとは関係なかったのですが、読んで損はないなぁと思いました。

Moi moi 😀